ESG投資家の皆さまへ

世界的な気候変動や自然災害により、貧困、飢餓、格差の拡大など様々な社会問題が発生しています。世界が抱えるこれらの問題は複雑かつ多岐にわたり、国家や企業といった枠組みだけでは解決が困難な状況となっています。

このような状況の中、世界は脱炭素化社会の実現に向けた取り組みを加速しており、当社グループにおいても気候変動問題を重要な課題と捉えています。
当社は、東京証券取引所のプライム市場上場企業として気候変動対応をさらに推進していくため、2022年3月に気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)への賛同を表明しました。2022年8月には「長谷川香料グループの気候変動リスク分析」を公開し、投資家の皆さまの適切な投資判断の一助となるよう気候変動リスクを開示しました。今後も気候変動問題に対して積極的に取り組んでまいります。

また、グローバル展開を強化する経営方針のもと、当社グループの海外売上高比率は年々高まっています。天然資源由来の香料原料の安定した調達を考慮し、生物多様性への取り組みについて2023年から検討を開始し、2024年6月にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)の提言に基づく開示を、TCFDの提言に基づく情報開示と統合し公開しました。

さらに、外部環境が日々変化する中、世界が抱える諸問題を解決していくためには、人種、国籍、性別、宗教、障がいの有無などにかかわらず、変化に柔軟に対応できる人財を採用・育成し、人的資本を高めていくことが必要です。人権と多様性を尊重し、従業員がより働きやすい職場環境の実現を目指してまいります。

当社グループは、2025年度にコーポレート・ステートメントとして「香りにとどまらず、幅広い技術をもって新たな価値と感動を生み出し、より豊かな生活に貢献する会社を目指します。」を策定しました。

顧客に安心してお使いいただける製品を提供するため、ものづくりのパートナーとして、顧客の期待を超える提案を行い、カスタマーサクセスへとつなげていきます。また、社会の一員として各ステークホルダーとの信頼関係を構築・強化し、社会が抱える課題を解決し、豊かな社会づくりに貢献してまいります。

代表取締役社長(COO)長谷川研治

代表取締役社長(COO)

長谷川 研治